全国大会で発表された時は、これほど嬉しい言葉はないと、
疑いもしなかった。

副部長と共に、
大勢の部員の元へトロフィーと賞状を持って帰る。

「金賞やでー!」

そう叫ぶと部員たちが抱き合い、涙し、互いに声をかける。
しかし…
部長の元には誰もいない。
多すぎる部員。
しかし部長の元には、誰も近寄らない。

それに誰も、気付かない。

金賞とかゴールドという言葉を聴くと、
あの一瞬を、思い出してしまう。
嬉しい言葉の筈が、苦い思い出をも引っ張り出す。

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あとがき

情けないかな・・・自分の話。
リーダーという席は、恐ろしい。
注目されるか、無視されるか。

いや、この後は普通に、そう、いつもどおりでした。
たまたまです。
ただ、ね。偶然でも、寂しいなって。
人数が多いと、恐ろしい偶然が、起こるもんですね(^^;
それとも、嫌われてた?(苦笑

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